2012年01月12日
五感に響く農業体験8 座学「お米の話」編
スタッフMR2です。
新庄小学校の「五感に響く農業体験」、3、4年生の座学「朝ごはん」に続き、5年生の座学「お米の話」の取材レポートをお届けします。
今回の講師は、農林水産省 近畿農政局 和歌山地域センター 主任農畜産安全管理官 矢戸様です。

授業の始めに配布された資料を手に、生徒たちは真剣な眼差しです。
まず最初に、イネの原産地は中国であり、紀元前2000年ごろには、稲作がされていたそうです。
日本には、紀元前300年ごろ中国から伝わったとの説明に、生徒たちは少し驚いていました。
確かに、紀元前と聞いてもピンときませんね
現在、私たちが食べているお米は、すごく歴史のある食べ物だということなんですね。
大変勉強になりました。
お米の種類についても説明がありました。
最初は、なじみのある「ジャポニカ種」

次の「インディカ種」は、タイ米で有名な品種です。

最後に、「ジャパニカ種」で、スペイン・イタリア料理のパエリアやリゾットなどに適しているそうです。

日本では「ジャポニカ種」の生産が主で、国内全体で約340種類の品種が栽培されているそうです。
和歌山県は神奈川県と同じく、「キヌヒカリ」という種類のお米を多く作っています。
また、「イクヒカリ」や「コシヒカリ」も作られていると説明されていました。

上の図にあるように日本全国で、いろんな名前のお米があることを知って、生徒たちは興味津々でした。
次に、苗の話をされました。
・稲刈りのときに、採っておいた種もみを乾燥させ保存します。
・保存しておいた、種もみを塩水に浸して底に沈んだ種もみを使います。(沈んだものは、実が詰まっているため重い)。
・種まきは芽がでやすくなるように、種もみを1週間ほど水に漬けて、育苗(いくなえ)箱に土を入れ、種をまき、さらに土をかぶせ、水をやり育てます。
・種から芽がでると、温度に気をつけながら毎日水をかけてあげます。
田植えをするまでには、たくさんすることがあると、矢戸さんは話しておられました。
最後に、講師の矢戸さんから生徒たちへ『お米も他の農作物ももっと知ってもらい、地元で採れた農作物をたくさん食べて、大きく成長して下さい』とあり、授業を終了しました。
生徒の皆さんも、元気よくお礼の挨拶をしていました。